お子さんに、発熱・咳・鼻水などの症状が出て受診された際、くまさんこどもクリニックでは、診察で、
なにかしらの感染症が疑われた場合、医師の判断のもと、症状に応じた検査を行っております。
なぜ検査をするのか
- 検査結果によって、治療方針を決められるため
- 治療薬に必要なお薬を処方できる
- 治療法を明確に伝えることができる
- 症状の変化に対応できるようになるため(予測できるようになる)
- 周囲への感染予防ができるため
-
- 感染症にかかるとまわりにうつしてしまう可能性がありますが、特に重症化リスクがある感染症には感染拡大予防対策は必要と思っています。
- 例えば、RSウイルスは、2歳以上のお子さんの場合「ただの風邪」程度ですむこともあります。しかし、お子さんによっては入院するほど重症化してしまう場合もあります。また、ちいさい妹弟がご家族にいる場合などは、家庭内感染のリスクが高まるため感染予防対策が特に必要です。
上記の理由から、くまさんこどもクリニックでは「〇歳以上だから検査はできない」ではなく感染リスクがあるお子さんには、しっかり診断することを大切にしています。
- 合併症への警戒をしやすくなる
- ※治療が「対症療法しかない」感染症であっても、周囲に感染を広げてしまったり、また、重症化リスクが高い時は検査を行うこともあります。
ただやみくもに検査をするわけではありません
同居のご家族に、コロナウイルス・インフルエンザ・RSウイルス・溶連菌感染症などに感染している方がいる場合、診察にて症状、状態を確認のうえ検査をせずに診断をおこなうこともあります。
検査にはデメリットもあります
- 検査結果が正しく出ない場合もある
- 感染症初期の場合、採取したウイルス量が少なければ感染していても陰性と出ることもあります。検査時期の見極めも重要です
- 検査を受ける子どもに痛み等の苦痛がある
- (主に検査は、鼻にめんぼうを入れ、鼻の奥の粘膜を採取します。それは時に痛みを伴うこともあります。)
※まれに痛くない子もいます。
よく「保育園から検査をしてくるように言われた」と来院される方がいます。
この場合でも、お子さんの状態を診察したうえで、必要と判断すれば検査を行いますが検査を行わない場合もあります。
園内での感染拡大を避けるためと思いますので、発熱や咳などの症状があるときは、無理して登園せずお休みして、自宅で回復に励みましょう。
体力が落ちているときは、他の感染症にかかってしまう可能性もありますから。
また検査が「保険適用」かどうかを尋ねられる方がいますが、くまさんの場合、6歳未満のお子さんのすべての検査は保険で請求しておりません。
細かい話になりますが、6歳未満のお子さんを診察する場合、保険請求額は一律同額です。
※かかりつけ登録をしている方は、少し上乗せした額を請求しておりますが、その分、時間外や休日の対応が手厚くなります。
検査をしてもしなくても、請求できる金額は同じですから、クリニックとしては検査をすればするだけ減収(赤字)となります。
※検査した分請求額が増えるスタイルのクリニックもあります。(くまさんはそのスタイルのクリニックではありません)
必要と思われる検査を、必要に応じ、必要な分行っております。
親御さんからの検査項目の指定はお受けできません。ご了承ください。
2022.11.8