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あせものおはなし

2024.12.22更新

あせも(汗疹)とは

たくさん汗をかいたことが原因でできる、かゆみのある赤い発疹や透明のぽつぽつです

夏場など高温多湿の環境でたくさん汗をかいたことにより、汗を出すための管が詰まり皮膚の中に汗が溜まることであせもができます

背中や首、おしりなどに多くあらわれます

あせもの種類

かゆくて赤いぽつぽつ(1~3㎜程度) 
― 紅色汗疹(こうしょくかんしん)

透明でちいさな水を含んだぽつぽつ 
― 水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)

あせもができてしまったら

01汗はかいたままにせず、なるべく早く洗い流しましょう

せっけんの泡で優しく洗い、流しましょう
体を拭く時は強くこすらず、タオルや手ぬぐいでトントンと水気を取り除きましょう
(せっけんを使うのは1日1回程度でOK。それ以外はぬるま湯で)

02体を清潔にしたらしっかり保湿しましょう

小さいお子さんでも使える、肌にやさしい保湿剤をお使いください
汗をかいて弱まってしまった皮膚のバリア機能を補います
あせも予防の保湿剤なども市販されています

03かゆみを伴う場合でもなるべく搔かないようにしましょう

掻いてしまうと傷口から細菌感染し、とびひになってしまうこともあります
どうしてもかゆいときは冷たくした濡れタオルで体を拭いたり、保冷剤でかゆいところ冷やすのも効果的です

ひどくなってしまったら・・・
あせもが悪化してしまったり、掻いてとびひになってしまった場合などは塗り薬などを使って治療します
ご心配なときは小児科や皮膚科に相談しましょう

あせもの予防

  • 着用する衣類は、通気性・吸湿性が高く、肌ざわりのよい素材を選びましょう
  • 汗をかいたらシャワーや入浴をこまめにし、皮膚を清潔に保ちましょう
    市販のおしりふきは使わず、お水ですすいだタオルなどで汗を拭きとるのも良いです
  • 体を清潔にしたらしっかり保湿しましょう
大切なのは
汗をかいたら放置せず、肌を清潔にすること
清潔にしたらしっかり保湿をすること
あせもにならないためのケアは大切ですが、汗をかくことは必要なことです
汗をかく力は3歳くらいまでの過ごし方で決まるといわれています
汗腺の数は生まれたときから大人になるまで変わりません
しかし、その汗腺のなかでも汗を活発に出す汗腺の数は成長とともに増加し、3歳くらいまでに発汗する力が完成するといわれています。(3歳までの間に適度に汗をかけるよう心がけが大切です)

体質などにより個人差はありますが、上手に汗をかき体を暑さに慣れさせていきましょう

上手に汗をかけるようになるには
日頃から少しずつでも体を動かす習慣をつけましょう
朝、ラジオ体操やストレッチをしてみたり、軽いお散歩なども良いです
ベビーは外気に触れるだけでもOKです

汗をたくさん書いたときは、水分の補給も忘れずに!!