くまさんこどもクリニック

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熱中症のおはなし

2024.12.22更新

熱中症とは

気温や湿度の高い場所にいるうちに、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり
体温調節ができなくなり、体の調子が悪くなっておきる症状をいいます。

梅雨明けくらいからおきやすくなります。

小さいお子さんは体温を調節する機能が未熟なため、熱中症のリスクが高くなります。
また、ベビーカーのお子さんは地面と距離が近いので特に注意が必要です。

熱中症
軽症
  • めまい
  • たちくらみ
  • 生あくび
  • 筋肉痛
  • 手足のしびれ

など

中等症
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • からだのだるさ
  • 体温は平熱~40℃程度

など

重症
  • 意識なし
  • 呼びかけの反応がない
  • けいれん
  • 何も飲めない
  • 汗が出なくなる
  • さらなる体温の上昇

など

不調を訴えられない乳幼児の症状

こんな様子が見られるときは注意してください
  • 汗をまったくかかない
    (もしくは大量の発汗)
  • 体がほてっている
  • 皮膚が赤く乾いている
  • 不機嫌
  • 泣き止まない
  • ボーっとしている
  • 呼びかけに反応しない
  • 高熱

「熱中症かな?」と思ったら

涼しい場所で休む 
体を冷やす 
水分補給
はっきりと意識あるときは
  • ・涼しい部屋や風通しの良い場所へ移動しましょう
    ・衣類を緩めて風通しをよくし、体の熱を逃がしましょう
    ・顔・うで・足のつけ根などを冷やしましょう(太い血管を冷やすとよいです)
    ・水分・塩分補給をしましょう
    母乳やミルク、経口補水液(OS-1・アクアライト・スポーツドリンクなど)
※「飲めない」「吐いてしまう」時は受診をしましょう
意識がもうろうとしていたら
  • すぐ受診を
けいれんがおきたとき・意識がないとき・呼びかけに応じないとき
  • すぐに救急車を要請しましょう

    たくさん汗をかいたあと、水分・塩分が不足すると、けいれんを起こすことがあります
    (体温が高くなくてもおこすことがあります)

軽症であっても、症状が改善しない場合は医療機関を受診しましょう。

熱中症は予防できます しっかり対策をとりましょう

暑さ指数の高い日は、外出を控える
外出の際は、帽子を着用する
遊ぶ際にはこまめに休憩(水分)をとる
長時間、陽の当たる場所にいない
エアコンで室温を調整する
食事は3食しっかり摂る
睡眠をしっかりとる

熱中症の症状が出た後は、しばらくスポーツや長時間の外出を避けましょう。